その目つきの鋭さ故不良に見られてしまうことを気にしている高須竜児は、高校2年に進級し以前から好意を寄せていた櫛枝実乃梨と同じクラスになることができた。一方で新しいクラスメイトの間にはびこる「高須は不良」と言う誤解をまた最初から解かなくてはならなくなるのかと憂鬱であったが、「手乗りタイガー」こと逢坂大河との邂逅により意外に早くその誤解は解かれることとなる。 ある放課後、大河は想い人の北村祐作にラブレターを出そうとするがそれを間違って竜児のカバンにいれてしまう。ラブレターを送ったことを知られたと思った大河は、竜児に闇討ちを決行する。 その夜のやりとりがきっかけで大河は竜児の家に入り浸るようになり、お互いがお互いの親友との恋を応援する共同戦線を張るようになる。 「幸福の手乗りタイガー伝説」と「幸福の桜色トルネード」では竜児たちと同じ高校の1年生で生徒会庶務を務める富家幸太が主人公である。「幸福の手乗りタイガー伝説」では、生まれながらの不幸体質をどうにかしたい幸太が「幸福の手乗りタイガー」の噂を耳にし調査をすることから始まる大河たちとのいざこざを描く。「幸福の桜色トルネード」では、1ヶ月遅れで入学した割には成績の良い幸太が生徒会長の狩野すみれから妹の狩野さくらの横浜 不動産 の面倒を見ることを言いつけられる。そこから幸太とさくらの恋愛が始まる。 高須 竜児(たかす りゅうじ) 声 - 間島淳司 本作品の主人公。2年C組。16歳。メール便 からの遺伝のせいか三白眼で相当に目つきが悪く、その見た目故に初対面でまず間違いなく不良と勘違いされる。実際は喧嘩どころか激しい言い争いすらほとんどしてきたことがない温厚で優しい性格であり、交友関係を作る際に必ず誤解を解くことを強いられる自分の容姿に悩んでいる。ただし祐作を始めとした友人は彼の優しさを知っており、嫌われたりしている訳ではない。また几帳面で真面目な性格でもあり、母子家庭で育ったため料理が得意で極端なキレイ好き。裁縫も上手で趣味は海外のインテリア雑誌を読むこと。特に掃除には異常なまでの執着を見せ、松居棒をアレンジした「高須棒」なる道具まで持ち出す。6巻からは「MOTTAINAI」(もったいない)の精神も見せるようになった。 半共同生活をしている大河に対しては、恋愛感情はなくただの手間のかかる家族のような感覚であると本人は思っている。しかしドジっ子である大河の面倒をみるのも吝かでないようであり、また家庭環境に問題がある大河の事を心から気にかけ大切に思っている節もある。一方、クラスメイトで大河の親友である実乃梨に秘かに片思いをしている。大河と出会う以前は実乃梨に話しかける事も出来なかったが、大河を介する事によって実乃梨との距離が次第に縮まっていく。 逢坂 大河(あいさか たいが) 声 - 釘宮理恵 2年C組。「人形のよう」とも評される少女。整った美貌を持ちながら気に食わないカロリー には噛み付く凶暴さと身長145センチ(実測143.6センチ)の小柄な体格、傲岸不遜で我田引水な性格、そして一風変わった名前から「手乗りタイガー」とあだ名される[2]。本来の性格は泣き虫で、かなりのドジっ娘。変わった名前と名前に不釣合いな低い身長や小さい胸を持つ体に劣等感を抱いて鬱々とする、かなりネガティブな面もある。 その可憐な容姿故に入学直後から幾人もの男子から告白を受け全て即決かつ豪快に振っているがその中の一人である祐作とは実乃梨を介して知り合い、実際の彼の性格を知り次第に想いを寄せるようになる。そのため祐作本人を前にすると極度に緊張し、言動・挙動がおかしくなってしまう。精神的に幼い部分もあり、動物のように実乃梨に甘える光景も多い。親は結構なお金持ちであるが家族(特に継母)との折り合いが悪く、娘より継母との関係を優先する実父に反抗して家を出て高須家の日照権を侵害している道向かいの高級マンションで一人暮らしをしている。ただしお嬢様育ちのせいか家事などは一切できず竜児と知り合ってからは生活全般(特に食の面)で依存し、寝る時以外は彼の家に入り浸ってほとんど高須家の一員と化している。 櫛枝 実乃梨(くしえだ みのり) 声 - 堀江由衣 2年C組。大河の親友。愛称は「みのりん」。笑顔も眩しい明朗快活な少女だが、超がつくほどのマイペースな天然キャラ。しばしば口調が急に変わり、会話の端々にさまざまなネタを混ぜ込む癖がある。また少々オヤジ臭い言動を見せ、竜児の幻想を打ち砕くこともある。身体能力は高く、女子ソフトボール部キャプテンを務めながらバイトを多数掛け持ちする勤労少女。共働きの両親と、高校球児の弟が居る。結構な大食だが、やはり女の子らしく「ダイエット戦士」の一員。「太陽」と竜児などに評される快活な性格である一方、「おバカで可愛いだけの女の子」ではなく、大河のことなどで真剣な表情を見せたり憂鬱になった時は非常に落ち込んだりすることもある。 当初、竜児が寄せ続ける想いには気付いておらず逆に親友の大河と竜児との外為 を勘案し、ふたりを応援したり茶化したりしていたが夏休みの際、亜美の別荘に行ってからは竜児との距離が近づく。 北村 祐作(きたむら ゆうさく) 声 - 野島裕史 2年C組。竜児の親友。生徒会副会長でありクラス委員長かつソフトボール部の男子部長。眼鏡を掛けた容姿にきわめて真面目な生活態度、そして清々しいながらもちょっとズレた性格が『ちびまる子ちゃん』の丸尾君にそっくりなことからクラスメイトには「まるお」とあだ名されて親しまれている。女性と話すのが苦手と自称する。校則違反であるが自動二輪免許を所持。作中にて度々やたらと裸になりたがる描写があり、一部の男子からは裸族扱いされている。 入学当初、一切面識のない状態の大河にいきなり告白して断られているがその直後に自分を生徒会に引き入れたすみれに想いを寄せ続けており、告白するも振られ「失恋大明神」という恋の相談役となる。大河が想いを寄せていたことについての返答は「友達」になろうと明言している。他人の事には妙に鋭いが、自分の事になると能登や竜児を始めとして奈々子すらあきれるくらいの鈍感。 川嶋 亜美(かわしま あみ) 声 - 喜多村英梨 祐作の幼馴染みであり、1学期途中から2年C組に転校生として現れた美少女。4巻以降、大河から「ばかちー」(バカチワワの略)と呼ばれる事が多い。モデルの仕事をしていたが、とある事情で転校直後は一時休業していた。モデルらしくジム通いとエステ通いを怠らず、抜群の美貌とスタイルを保持することに抜かりがない。しかし、その性格は誰にでも優しく驕らない外見を装う超絶腹黒。自分の全てを鼻に掛ける高慢さと強烈な毒舌を持ち初対面の大河を相手に本性を剥き出し大河の反撃(返り討ち)に遭い、それ以来から犬猿の仲である。その一方、大河の飾らない性格を羨んでいる節もある。自分の二面性に対して肯定と否定の狭間で揺れ動き、自販機売り場の隅で一人きりでジュースを飲むなど思春期の女子高生らしい面も見せる。 当初は大河や竜児、祐作ら一部のクラスメイトを除いて本性をできるだけ出さないようにしていたが次第に変化していき文化祭の時期には自分から人の輪に入ろうと積極的に成長している部分もある。文化祭のミスコンにおいてSM女王様の格好で司会をやった事もあってか、それ以降は他のクラスメイト達の前でも素を出せるようになってきた。モデルの職業で大人の社会を知っているが故に、様々な人物の心の動きを鋭敏に理解できる。